2015.7.13 update 「0.1mm」の違いがわかる人

潮干狩りで採ってきた貝をお味噌汁にしていただいたとき、砂粒を咬んでしまって「ジャリッ!」としたイヤな感触を経験したことはありますか?

おそらくビックリして咬むのをやめてしまったと思いますが、これは開口反射といって歯や骨を傷めないようにするための生体防御反応の1つです。

あの「ジャリッ!」を感じているのは、歯と骨の間にある「歯根膜」という組織の中にある圧受容器です。この歯根膜というのが優れもので、歯にかかった力が顎の骨に直接伝わらないようにするクッションの役割を持っていて、自分の体重以上の力がかかってもビクともしませんが、髪の毛一本を歯でくわえたときの太さ(約0.1 mm)をも感じ取れる繊細さを持っています。この辺りが咬むことがボケ防止になる、という話につながっていくのかもしれませんね。

例えば、体重計で1円玉の重さを計ることはできませんし、0.1g単位で計れる電子はかりに人が乗れば壊れます。歯根膜はこの両方ができてしまう、というイメージです。

優れものの歯根膜ですが、歯が無くなれば失われます。色々な組織が組み合わさってできているので再生医療の難易度は高く、「歯が無くなったら入れ歯とかインプラントを入れれば良い!」というのは危険な考え方です。

そもそも入れ歯はものが食べずらいですが、インプラントでは強すぎる力で咬んでも歯が痛くならずいくらでも咬みこめてしまい、咬み合う相手の歯や顎の関節にダメージを与えることになります。

矯正歯科では歯の移動に歯根膜の持つまた別の能力を利用するので、歯根膜の存在は重要です。数ある歯科の科目の中で、歯根膜の恩恵を一番受けているのは矯正歯科かもしれません。

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