2017.3.7 専門用語のお話~唇側矯正~
つい先日、フリーペーパーを眺めていたら、「歯科矯正の種類」と題して、矯正方法の説明をしているコラムを見つけました。大きく分けて「唇側矯正」、「舌側矯正」、「マウスピース矯正」としていました。本ブログでは、それぞれについて、当院独自にご説明をしていきたいと思います!
まず最初に、「唇側矯正」。
歯科の専門用語は実は簡単な物が多く、「読んで字のごとく」が殆どです。読み方は音読みでお願いします。ですので、「唇側矯正」は「しんそくきょうせい」と読み、「くちびる側からおこなう矯正治療」ということになります。つまり、当院のホームページでいうところの「表側矯正」です。矯正治療はワイヤーの弾性を利用して歯を動かしますが、治療の段階にあわせてワイヤーを何本も交換していくので、歯に直接ワイヤーを着けるわけにはいきません。そのワイヤーを固定するための受け手が「ブラケット」と呼ばれるパーツで、それを歯の表側に着けるので、「表側矯正」です。
歯科の専門用語としては、歯の外側(表側)を唇側(しんそく)・もしくは頬側(きょうそく)、歯の内側(裏側)を口蓋側(こうがいそく)・舌側(ぜっそく)、咬む部分を咬合面(こうごうめん)と呼びます。これからいけば、表側矯正は唇側矯正でも頬側矯正でもいいように思いますが、矯正の場合は「唇側」となるかもしれません。英語にすると、「Labial(ラビアル・くちびるがわの、)」となります。表側(唇側)矯正も裏側(舌側)矯正もやっている医院では、しばしば聞かれるかもしれません。
唇側矯正・表側矯正の最大のメリットは、「期間も料金も最小限」というところだと思います。他人から見える、というデメリットは、矯正歯科医が施術するときにもよく見える、というメリットになります。いくら裏側(舌側)の技術が優秀な先生でも、無理せずに見える表側は施術するのにとても有利です。歯科医師は無理な姿勢が多いので、実は腰痛持ちの先生がとってもおおい業種でもあります。
先生が処置しやすい、ということは、患者様の負担も最小限、といってもいいでしょう。裏側(舌側)矯正のように、長時間大きな口を開けっ放しにすることは殆どありませんし、マウスピース矯正のように長期間ご自身での着脱の手間もありません。それでも、見える、というのがネックになってしまう、かわいそうな立場です。歯磨きも慣れれば苦になりませんし、私個人としては食事の制限もほぼしなくて済んだ表側矯正はそこまでつらい治療ではありませんでした。
是非ご検討材料にしていただけると幸いです!次回は裏側矯正・舌側矯正についてお話しします。(記:スタッフ)
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