2015.7.14 update マウスピース矯正

2015.7.14 update マウスピース矯正

皆さんは「マウスピース」といえばどんなものをイメージするでしょうか?金管楽器の吹き口でしょうか?ボクシングやアメリカンフットボール、ラグビーなどのスポーツ系でしょうか?

楽器の「マウスピース」は呼気の流れを調節するために唇にあてがって使いますが、スポーツ系の「マウスピース」は激しいボディコンタクトなどによる衝撃から顎関節や歯を保護するために、お口の中にくわえこんで使います。マウスピース矯正で使われるマウスピースは、スポーツ系のものに近いです。

マウスピース矯正で使われるマウスピースは、上あご用と下あご用とが別々になっているので、常にくわえていないとお口からこぼれ落ちる、というものではありません。カラフルな色が着いているスポーツ系のものとは違い、無色透明が基本です。

マウスピース矯正にも色々な方法がありまして、それによって治療方針の立て方やマウスピースの作り方がまったく違います。当院では「インビザライン」というシステムを採用しています。一般歯科でも導入しているところが増えているそうなので、お名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。

ネット上の情報では「インビザライン」システムは歯医者いらずだとかいうものもありますが、内実はまったく違います。最初の歯列模型を業者に送れば、ゴールまで歯を動かすであろうマウスピースがそれっぽくできてきますが、その中には歯にあり得ない動きをさせているものが混ざっているので、歯科医がそれを見抜いて修正しなければなりません。

しかもたいていの場合、マウスピース単体で治療することは不可能なので、一部矯正装置が必要となるケースもしばしばあります。矯正歯科の基本をわかっている歯医者が「インビザライン」用の勉強をして初めて使いこなせるレベルのものです。治療が簡単そうに見えるのか、安易に導入する病院が多いようですが、マウスピース矯正の病院選びには注意が必要です。

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