2015.7.24 update マウスピース矯正の手間
「装置が目立たない」「自分で取り外しができる」ということでご好評いただいているマウスピース矯正ですが、それぞれに良いことばかりではありません。
透明で滑沢な材質で作られているため、歯に装着しても目立たないというわけなのですが、キチンと使っていれば汚れてきますので、こまめなお掃除がかかせません。
口腔内細菌の作るバイオフィルムを引きはがすには、流水ですすぐ程度では甘く、専用の洗浄剤による浸け置き洗いという方法もありますが、歯ブラシによるブラッシングが最も効率が良いようです。
「取り外しが可能なので、いつもと同じ食事ができる!」というのがシステムの開発元の歌い文句なのですが、もともと歯を動かしている最中というのは、物をかめる場所が日々刻々と変わっていくために、物をかみづらくなります。
装置が外せるマウスピース矯正でもこれについては例外でなく、矯正を始める前と同じような物のかみかたができるわけではありません。もちろん、矯正が終わったときにはしっかりと咬めるように治療を進めていますが、治療途中はゴメンナサイという感じです。
食事時に取り外したマウスピースを入れておくケースを持って歩くというのも、意外にわずらわしいものです。取り外しできることは本当にメリットなんだろうか?と疑いたくなります。